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2007年11月 9日 (金)

登山道整備一歩前進

 今日は、たんばら高原の登山道整備について、行政機関を交えての会議がありました。今年は、たんばら高原の遊歩道・登山道の整備が行き届かず、お客様にご迷惑をおかけしている状況でした。
 Rimg0017 原因はおおむね次の通りであることが解りました。
 たんばらの森林は国有林で林野庁の管轄です。そして、遊歩道・登山道の多く(およそ7割くらいは)地元自治体である沼田市が林野庁から借り受けて維持管理をしています。残りの部分は林野庁が維持管理をしていました。
 しかし、林野庁は青森の奥入瀬渓谷の遊歩道事故で国が管理責任を問われたことを受け、借り手がない部分は登山道遊歩道として認めないと言う方針を打ち出していたのです。これに、林野庁の人減らしが重なり、林野庁による下草刈りなどの作業が行われなくなっていたのです。さらに、沼田市も財政難を理由に下草刈りの頻度が減っていました。悪条件が重なっていたのです。
それにしても、林野庁も沼田市も無責任なものです。
今日の会議も、林野庁は「すべての遊歩道・登山道を沼田市で借り受け維持管理をして欲しい。」と主張し、沼田市は「財政難で不可能」の反論することで始まりました。つまり、「自分が責任を負わなければ良い。」と言うだけです。
 これでは解決しません。しかし、ペンションオーナーを始め事業者からいろいろな提案がなされ、前向きな議論になりました。
 その結果、以下のとおりに決まりました。

  1.  来年については、沼田市が借り受けしている部分は沼田市が春の内に下草刈りをする。
  2. その他の部分は林野庁で可能な限り下草刈りをする。
  3. 沼田市も林野庁も維持管理が出来ない部分は、ペンションオーナーを始めとする事業者が協力して、さらにボランティアを募り下草刈りをする。そのとりまとめは、林野庁と沼田市が行う。

 なにはともかく、来年は登山やハイキングのお客様に不便をかけないで済みそうです。また、たんばらの遊歩道・登山道を歩かれて整備不良で危険な個所などお気づきの点がありましたら、どしどし連絡下さい。来年春の作業時に反映させたいと思います。

なお、林野庁の登山道整備に対する姿勢は2007年11月8日 読売新聞 群馬版の記事に良く現れています。
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「武尊」管理者は?人気の百名山 メーン登山道は土砂流出、ぬかるみ・・・

自然公園に未指定 ◎ 地元自治体も限界

 作家深田久弥氏が選定した「日本百名山」の一つ、武尊山(ほたかやま)(2158メートル)で、片品村の武尊牧場からの登山道など利用者が多いコースでここ数年、ぬかるみや道幅の拡大などが目立っている。なだらかなコースで登山者が他のコースに比べて集中するというだけでなく、その山域が百名山の中で唯一、国立・国定公園や県立公園などに指定されていないため、補修が十分にされていないという事情がある。(宮沢輝夫)

「10年ほど前に登った時と比べ、登山道がぬかるんでいて歩きにくくなっている」との上司からの指摘を受け、10月末、みなかみ町の奥利根水源の森から武尊山の尾根を目指した。

すっかり葉を落としたブナの森を抜けると針葉樹林帯となり、ほどなく牧場からの登山道と合流する。ここまでは登山者も少ないせいか、ぬかるみもほとんどなかったが、尾根上の登山道はというと、随所にぬかるみがあり、土砂も流失してえぐられた場所が確かに目立つ。歩きにくいのを登山者が避けるせいか、道幅も2~3メートル近くまで広がっている場所すらあった。

「特にこの3~4年は、百名山登山をしている九州や関西の登山者が増え、登山道の状態が悪くなっているのは事実。至仏山や谷川岳に比べて、管理の面などで行政の関与が少なく、置いてきぼりの感じがする」

小学生のころから武尊山に登り、現在、みなかみ町で山岳ガイドを務めるロッジ経営者(49)はこう語った。

武尊山は、片品村のほかにも、みなかみ町、川場村にそれぞれ入山口があり、毎年、各町村で開く山開き前後に、各入山口で登山道周辺の草刈りを行っている。しかし、いずれの自治体も「登山道の管理者ではな い」と明言する。

同じように登山道や植生の問題を抱える尾瀬国立公園の至仏山(2228メートル)の場合、環境省、県、土地所有者の東京電力などが登山道の整備を担い、尾瀬保護財団も管理にかかわっている。武尊山の場合 は、自然公園法上の国立・国定、都道府県立の公園でなく、赤城山のように県条例による公園でもないため、登山道の管理の主体がはっきりせず、土地所有者である林野庁・利根沼田森林管理署も「登山道として利用はされているが、(林野庁は)管理者でない」との立場だ。そうした中、登山道の状態が悪いままになっている。

管理が不十分なのは登山道だけではない。入山口までの道路も同様だ。国、県の補助を受けて片品村が武尊牧場入山口近くに整備した東俣駐車場は、そこに至る村道の落石のために2シーズン続けて利用できないで いる。

同駐車場は、都市と農村の交流促進を目的に1996年、約7500万円をかけ、73台の駐車スペースと公衆トイレ付きのレストハウスが整備された。しかし、06年6月、そこに至る村道でのり面崩落による 落石が発見され、通行できなくなった。せっかくの施設が活用されないままになっている訳だが、「復旧にいくら必要かを調べるための予算は計上したが、復旧そのものの見通しは立っていない」(片品村農林建設課)という。

豊かなブナ林や優れた景観を持つ武尊山は、3町村だけでなく、本県全体の貴重な観光資源でもある。尾瀬や谷川岳だけが山ではないし、小さな自治体には財政面で限界もある。保護や管理の面で県がもっと主体的にかかわる必要があるのではないか。(2007年11月8日  読売新聞)

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